お姫様の苦悩

私が荷造りしてる間も、ジィーっとこっちを見ていて居心地が悪い。





「あのさ、向こうに行っててくれない?」


「なんで?」


「なんでって……いくら兄妹だとしても、見られたくない物あるから。」


「安心しろ。女の下着見て欲情なんかするわけないだろ。」





そんな胸を張って、それも自信満々に言う事じゃないし、その言い方って少し誤解してしまいそう。




「お兄ちゃんって、女嫌いでしょ?」


「だからなんだ。」


「彼女も作らず、結婚もしないでずっと1人で生きて行くの?」


「そうなるだろうな。」


「寂しくない?老後は1人なんだよ?」


「寂しくない。」


「ふーん………私、考えたんだけど、女がダメだったら男を好きになればいいんじゃないかな?私、同性愛者に嫌悪とか全く抱かっ――――いったぁ!」





口を動かしながらちゃんと手も動かしてたのに、後ろから頭を叩かれ踞る。