疚しい事は何一つない。





ただ、好きな人と愛ある戯れをしていただけなのに、なんだこの刺さるよう視線は………。





この視線に居た堪れなくて、さっさとパンプスを脱いでお風呂に直行した。





熱めのシャワーを浴びながら、ふと思う………何故、この部屋の主の私がびくびくしなきゃならない?





それに何故、私の部屋であの2人は我が物顔で寛いでる?





沸々と怒りが沸いて来て、シャワーを止め髪の毛を乾かすのもそこそこにしてリビングに行けば優雅にコーヒーを啜るお二方。





「蜜姫ちゃん、まぁ座ったら?」





いやいや、座ったらって………このソファーは私が買った物であって、そもそもここは私の部屋なんだから座ったらって言われる筋合いはない。





てか、弟のくせにお前は何様だ。




「お兄ちゃん、なんでここにいるわけ?」


「蜜姫に電話したのに出なかったから来た。」