私を怖がらせない為にか、笑顔でそう言ってるんだけど目が笑ってない。





「い、いやいや!そうじゃなくって……。」


「なんでソイツを庇うの?もしかして、ソイツが好きなの?」


「なんでそうなるんですかっ!私が好きなのは譲さんだって言いましたよね?もう忘れたんですか?それとも信じてくれないんですか?」





忘れてしまうような告白だったのかと思うと落ち込むし、信じてくれてないんだったらもっと落ち込む。





「み、蜜姫さんっ。覚えてるし信じてる!ただ……不安なんだ。いつ蜜姫さんの気持ちが変わるかわからないからね……。」





私の手をギュッと握り、少し泣きそうな表情を浮かべる譲さん。





ああ――――だから結婚なのかな……。





譲さんは、口癖のように“運命”って言葉を使うけどそういう事だったのかな………。





なんだか可笑しくなっちゃって、結婚の話も別にいいかなって思ってきた。