今日、一人殺しました
闇夜で撃殺しました
その悲しみを潰すために
また殺してしまいました
誰になんと言われても
繰り返すだろう
オレが正気で生き続けるために

引き裂かれた白い服
青く染まっても まとったまま
はだけている白い素肌を
惜しむ事なく切り刻んで
まわりの悲しむ表情など
気にせず 優しく微笑む

心が壊れているのか
心が病気なのか
それなら
オレの傍にいないほうがいい
貴方の脳まで腐ってしまう
理解しようとしてるなら
逃げたほうがいい
ひび割れた十字架に
貴方を張り付けにして
骨の髄まで貪るから

薬をラムネのように
口に流し込んで眠りにつく
心が開けるのは
夢の中だけだ
脳が喰い尽くされ
リアルを受け止めきれない
主人格は死亡寸前だ
新たなオレも 呼吸が絶え
体ごと海に
投げ込んでしまいたい
生き場と信じていた愛を見失い
心が蝕まれる
赤潮の涙がとめどなく溢れる

偽りの優しさにすがりつく
餓えた心を破壊して
孤独の中で
届きそうで届かない
貴方の優しさは真実なのか
過去の苦い愛情を噛み締めて
泣きながら笑って
かろうじて生きている

怯える、暗闇に見える
嘲笑う影に
泣き叫ぶ幻覚に惑わされる
心身ともに虚構に落ちてしまえ
感情も 朽ち果ててしまえ
そうすれば
恐怖からも解放され
自分を解き放つ事が
出来るだろう

心が壊れ
感情が悲鳴をあげている
心が砂漠化して
どんどん沈んでいく
最後は廃水管に流れていく
もう 抑えきれない
枯れていくオレを

もう 独りにしてくれ
架空の愛でなぶり殺してくれ
もう傍にいないでくれ
廃人になって クズになって
傷口を舐めまわす
オレが欲しいのは 破滅

架空の中に溶けていく
愛を欲しがらない為に
架空の中を迷走する
殺戮の狂気に溺れないために

今日、一人殺しました
闇夜に自身を絞殺しました
悲しみや苦しみを潰すため
何度も何度も殺しました
傷跡に流れる血に微笑む
誰がどんなに
哀れな視線を送っても
止めることは出来ないだろう
オレが生きるために
空へ逝かないために