明けない夜に縋り付くように
闇から出ようとしない
折れた羽根を治す事もせず

光にあたることを恐れている
不安や恐怖を抱え込まないで
影を追い掛けて泣くのをやめて

心の傷に花を咲かせて
涙は花に注いで
溢れた涙は海に変わる
花とともに
癒えない過去を流していく

過去は恐れだけど
あなた確かにそこにいた
振り返らない事が愛ならば
今の僕は
翼を広げることは出来ない


夢の中であなたが立っている
僕は目を覚ますのを恐れている
覚醒する感覚が
掴めていないから


自分で縛った
過去から解き放して

この魂と肉体は
二人で一つだと言っていた
形がどんなものであっても

葵の闇に 花びらが舞う
燃え尽きたあなたの声が
耳をつんざいても
影(アナタ)を探すことは
やめるだろう
温和な日差しを
あなたと信じて
幸福へ飛び立つために

昨日の僕は美しくなんかない
葵が僕を支配して
過去を切り裂いてくれるなら
解き放たれる 自由の世界へ

胸を切り裂きたい苦しみが
自然に帰るまで
月と太陽が反射する
汚れた海でも輝いて
あなたの存在を感じ
雨が降り注ぎ
あなたの感情を知る

葵の闇に 花びらが舞う
影を着た堕天使に
会いに行くことはやめても
あなたの痛みが
絶える日はないだろう

今日が不安だから
明日を創造出来ない
それでもあなたの
傷跡には葵が咲いて
僕を見つめつづけている
僕が幻想の先へ羽ばたくまで

Hollyhock…Cry red flower