高い場所から
薄汚れた世の中を見つめる
汚いからこの世界は美しい
故に美しいものは
簡単に壊されていく
美しいものは簡単に汚れていく


死と生の間
死線で区切られたこの場所で
明けない闇を見た
闇の先の光
その光は希望ではなく蒼白だ
貴方の悲愛の写し身だ
そんなに悲しい瞳で
見つめないで


自由を求めて彷徨い
自分の感情を
吐き出す場所が見つからない
感情の疼きを感じている

偽りの世界で
愛情を求め生きて来た
砂漠に注ぐ水は足りない
蟻地獄のような心が
何人もの感情を潰した
この現実が続くなら殺してくれ
夢で終わるなら
今すぐ起こしてくれ


居場所を取り
心音を感じたときから
心に壁を作り
感情を封印して生きてきた
誰にも感情を見せたくない
私の目の前で
大切なものや貴方が悲しむのを
壊れていくのを見たくない
何も言わずに 別れを告げたのは
僅かな美しき思い出を
奇麗に残しておきたかったから
涙で歪んで見える中で
貴方の愛を永遠に待っている


瓶に詰められた薬や
刃物を持って 立ち尽くす
手首から流れる血で顔を拭く
私の全ての痛みを解放して
全身から血が吹き出す

ここから何を叫べばいいの?
貴方には聞こえているの?
目を閉じたくなるような
破裂しそうな感情の疼きが
現実でも孤独なら
死の世界でも孤独なのか…
上辺だけの同情や偽りの言葉に
耳を貸すのに疲れてしまったよ


私は自分が誰なのかも分からない
生きる意味と
人生の意味を探している
死線の先に踏み出せないから
人生を終わらせられないから
生き続けている
泣き続けている


生きる証を体に残す
私自身に私の心に
自分で自分を殺せない
生きたいと頭の隅で叫んでる
私の狂気は正気なんだ
この氷結した世界に
理解も 受け止める気持ちも
何も求めていない
私は貴方の愛を輝かせる事も
抱きしめることも出来ない
だから 感情を隠し続ける