「アキ、いつまで続けんの?」



――――翌日。



一緒にランチに出ていた、会社の同僚ミナコが、唐突に話題を切り出した。



「…な、なに急に」

「いやだってさ、ヒロキ君完全に結婚する気ないじゃん」

「やっぱり…そう思う?」

「だって7年だよ?」



7年って、そんなにも長いものなのかな。



でもきっと、別れてしまえば7年なんて、長い人生の一部に過ぎなくなるんだろうな。



別れてしまえば、かぁ。



「ミナコは?やっぱするの、そーいう話し」



ミナコは、ヒロキの会社の先輩、ユキトさんと付き合っている。



ヒロキの紹介で知り合ってからだから、まだ2年もたっていない。



「そりゃー普通するでしょ」



当たり前のように言うと、ミナコはパスタを口の中へと入れた。