いくら大人になったと言っても、こういう時は我慢ならないのが私だ。 口角のみをキュッと上げて楽しんいでる男から、そっぽを向いてしまう。 「き、気にしないもん。 バカって言う方が馬鹿なんだって、祐くんが…」 「おい」 「・・・」 続きを急かすような、苛立ちを含んだ彼の呼び掛けにも口を開けない。 “祐くん”の名前を出したのは自分のクセに、途中で押し黙るなんて勝手だ…。