美人は何を着ても似合うだろうけど、やっぱり内面から滲み出るモノがあると思うしね…?



「お姉さん、コレで決まりよねー?」


「はい、ぜひとも!」


「たまには、これくらいのギャップを見せて彼を驚かせなきゃ」


「もぉ、菫ってば…」


「絶対、彼氏さんが惚れ直しますよ」


「え、えと…」

私と菫さんのやり取りに押されて、ようやく購入を決めて下さった彼女がたじろいでいれば。



「本当は彼氏じゃなくて、婚約者なんですよー」


「わぁ、おめでとうございます!」


「…ありがとうございます」


羨ましすぎる“婚約者”のフレーズで、幸せオーラを発する理由を納得させられた。



彼という方の存在が話に出た途端、女性の笑顔がもっと輝いて見えるから…――