いや…コレに関しては、やっぱり抜け穴ザクザクのアホな私が悪い。 颯爽と踵を返して行ってしまった祐くんを、黙って見届ける外なく。 「なんか、疲れた…」 昔馴染みの男たちとの会話で疲弊したのは、生まれて初めてだ。 どこか他人事のような考えで、浮腫んでいる足からミュールを取り去った。 このままシャワーへ直行して、サッパリした身で缶ビール片手にソファへダイブ―― とは出来ない状況に、仕事終わりの疲労感が増すのはダメなのか?