「あっ…あたしっ」 「待ってるから蘭子が来るの」 「えっ…そんなこと言われてもっ!」 「待ってるからねっ」 強引なのに甘い… あたしの思考は京介がら漂う危険な香りに狂わされている。 あたしはただ頷くことしかできなかった… ───… ──… … 冷めたクッキーの袋詰めも終わり、あたしの分を鞄にしまうと京介にお礼を言った。