「なんで甘い物好きだってわかったの?」 「俺の匂い嗅いでたろー?あと抜き型かな!」 クスッと笑いあたしを見る。 色んな奴を知ってるけど京介のようなタイプは初めてだった。 流されないようにしなくちゃ…報われない恋なんてごめんだ。 「よしっ!上出来」 オーブンから天板を取り出し台の上に乗せる。 「うわぁ…おいしそう」 沢山のクッキーが、甘く香ばしい香りを漂わせながら並んでいる。