「君さぁ時間ある?」 「あっ…あたし」 射抜くような瞳にあたしは思わず頷いていた。 見ず知らずの人について行くなんて有り得ない。 そんなあたしの気持ちを知ってか知らずか、彼は自己紹介を始めた。 「俺は 神崎 京介 年は26歳!料理教室の先生やってるよ?」 「先生なの?」 「そっ先生!俺はスウィーツ専門だけどな」 そう言って柔らかな笑みを浮かべた。