幼なじみの銀髪男。【完】

俺は、ノンが好きだ。


完全にはまった。




いや、俺は最初からノンが好きだったのかもしんね。


そりゃ、多少は女の経験はした。



でも、つまんねぇ女ばっか。


中学の頃は、告られたりもした。でも興味なんてわかなかった。


喧嘩に明け暮れてたのもあったけど、俺の中には…


ノンの存在があったから。


ノンが好きだったから。




ノンがやって来て、
女になったノンに妙に心が騒いだのは好きだったから。




俺は、今やっと気づいた。



「葵……俺ノンに惚れた。」


「ふっやっと気づきやがったな…」



こいつ…最初から気づいてやがったのか…



「ずりいぞっお前。」



「そりゃ、見てりゃわかる。ここ最近のお前は特にな。」



「ふっ確かにな……」




「さて、どうするよ?
勿論気持ち伝えるんだろうな…。」




「こ、告白!?俺が?」



ノンにこ、こ、告白…


「お前照れてんぢゃねぇよ…気持ちわりぃ。」



だってこの17年間…
告白なんてしたことねぇし。



ましてや…俺が初めて好きになった奴。



しかも、ずっと一緒にいるノンだぜ?



ノンは俺を幼なじみとしか思ってねぇし。



ましてや俺もノンの扱い酷いし。


意地悪したくなるのが俺なんだけど…




「とにかく、早くものにしろよ!相手は学校のマドンナだ。」