幼なじみの銀髪男。【完】

コンテストは運動場の特設ステージで行われる。


沢山の人で埋め尽くされていた。


うわ…逃げたい。


ステージ裏には他のミスコンの人たちがいた。

男子は反対側にスタンバイ。


皆気合い入ってるな…


「あんた中野 希美?」


「え…はい。」


3年の女子の先輩が声を掛けてきた。


スタイル抜群で顔もいい。
まるでモデルさん。


「あんたには負けないから。転校生の癖に調子にのらないで。」


え…なんか恐い。


「それでは丸星学園祭。
メインイベントミスコン&イケメンコンテストを開催しまーす♪」


司会者の言葉で、観客は一気に盛り上がっていた。



こっちはそれどこぢゃない。


緊張するし、なんか嫌み言われたし…


やっぱり無理だよ。


そして、3年からステージに上がる。



「3年A組の鈴木あゆみさん~お願いしまーす♪」



「ぢゃせいぜい頑張って?あんたなんかには負けないけど。」


「っ痛ッ…」



さっきの恐い人がグニっとヒールで足を踏んでいった。


「ったく何なのよ。」


あゆみさんがステージへ上がるとキャーっと歓声が聞こえた。



うわ凄い人気だな~。


ステージ袖から顔をだすと、凄い人だった。



こんなぢゃ無理だよ。