「ノン…お腹大丈夫か?」

ライは優しく隣に座ってお腹を撫でてくれた。


優しい大きな手。
さっきのキラとは違う。

昔から変わらない大好きなライの手だ。



何でだろう。

安心したからかな…


さっきまで涙我慢してたのに何故か涙が出てきた。



「…う゛うんっ大丈夫。
恐くなんかなかったもん。」



「ごめんな。」



「大丈夫って…言ってるじゃん…」


どしよ…
ライが優しくするから涙が止まんないよ。



「う゛~ライ~
怖かったよぉ~」


怖かった。すっごくね。


だからライに甘えたように抱きついて泣いた。



「鼻水…つけんじゃねぇぞ。」



そう言いながらもライはギュッと抱き締めてくれた。