公園で待っていると
学校帰りの坂上君がやって来た。




うわ…顔見れないや…


「希美ちゃん~♪」


坂上君は何時もと変わらずニコニコしてやってきた。


「ごめんね。呼び出して…」



「うぅんいいの。
それより…その…昨日突き飛ばしちゃってごめん。」


きっと痛かったよね…




「希美ちゃんが謝ることないよ。
俺、気持ち押さえきれなくなっちゃって無理矢理キスしちゃッてごめんね。」




「ちょっとびっくりしたけど…。
でもそのお陰でわかったってゆうか…その…」




私が口ごもっていると
坂上君が切なそうに口を開いた。



「希美ちゃんには波多野君が必要なんだよね?」




「……うん。私ライが好きなんだ。」




「………そっか…」



坂上君は、初めて暗い顔をして俯いた。



「でもね…私坂上君も必要なんだ。
その…私男の子と2人で話すの苦手なんだ。
だけど、坂上君とは自然に話せるの。だから……

これからも友達として居てくれないかな…?」




ライと話せない間
坂上君にはなんだかんだ助けられたから…


「……ありがとう。
俺、希美ちゃんと居られるだけで嬉しいよ。」



「坂上君…」




「でも、今はまだ好きで居させてね?」




そう言うと、ニコニコっと微笑んだ。






坂上君はやっぱり笑ってるほうがいいね。




多分坂上君ほど笑顔が似合う人はいないと思う。