「佳兄、どうせ今日も学校終わったらヒマなんでしょ?」


自転車で登校している二人、祐子は今が忙しい受験生である中学3年生だ。


「まぁ、確かにヒマっちゃヒマだが…」


妹が受験生であるのに対し、佳祐は部活動すら入ってないヒマ人な帰宅部。忙しさでは天と地だった。