健「説明カモーン!」


「……はいはい」



きっとメールを見て、すぐ家を飛び出してきたのだろう。

健は軽く息を切らしていた。




「――だから、これはおかしい」


俺は俺の考えを健にたっぷりと説明した。

俺は自分の説明を満足にしたつもりだったが、健はほおを膨らませていた。


健「……」

「なんだよ。俺の完璧な説明は意味がわからなかったかー?」

健「そうじゃないよ!……分かったけど怖いんだよ。まだ翼にしか回してないし」

「だからあれは嘘だって!わかってないじゃんか。犠牲者の名前だって多分嘘か、過去の死亡者から適当に名前を借りただけだよ」



健まだ不服そうだ。