俺は家にかえって健に回されたチェーンメールを改めて読んでいた。
「最後の追記は犠牲者の名前か?」
…これを解釈すると、チェーンメールを止める人なんていくらでもいるはずなのに、数人しか止めてないってことになる。
明らかにおかしい。
まあ、死んだ人間が作ったってのがまずありえないけど。
俺は健にメールをした。
「
あのチェーンメール矛盾しすぎだから大丈夫。
気にするなよ。笑
どうしても怖いなら俺んちに来いよ。
納得するまであのチェーンメールの意味不明度を説明してやる。
」
――送信、っと。
健は怖いものが大の苦手だ。
多分うちにあとで来るだろう。
――だなんて考えていると。
「ピンポーン」
とチャイムがなり、健が家に入ってきた。
…早。
