「じゃあ犠牲者の名前を調べればいいか?」
健はこくんとうなづく。
俺は犠牲者の名前を確認するため、チェーンメールをまた見直した。
「
1997年12日24日私は死んだ。いや、殺された。息子のために用意した、プレゼントも盗まれ無駄になった。しまいには私を殺したやつは私を殺した後に私の体を汚した。汚い体液で趣味の悪いプレイをしやがって。私はあいつを許さない。だからこのメールを作った。このメールは3日以内に5人に回さないと回さなかった人の居場所を携帯電話のGPSを使って特定する。私はメールを回さなかった人を無差別に犯人とみなし私と同じように殺す。死にたくなければ回すことだ。無駄な被害者が出ないことを祈る。1997年追記 秋田果夏 山田桐子 1999年 響隆 2001年 高島由紀 2006年 藤永真弓
」
「1997年秋田果夏、山田桐子。1999年響隆、2001年高島由紀。2006年藤永真弓。……ちょ、健。PCのGoogleだして」
「分かった」
まずは、1997年 秋田果夏…。
俺は秋田果夏と入力し、検索ボタンをクリックした。
――検索結果、52件。
熊谷市女子高生惨殺事件。
と出た。
