幸せな二人には見える筈も無い


白いクマを抱いた少女ー

ヴァーナ。



彼女は


幸せな二人の頭上に

ふわりふわりと漂い一部始終を目撃していた。



「ユミの奴。

し〜あわせそうな顔しちゃって!」

手に持っていたクマを振り回し、

「甘い夢が見れるのも

今のうち、、。
せいぜい楽しめばいいのよ。
あははははははははっ!」



辺りが急に暗闇に飲み込まれー


ふわりとヴァーナは

何処かへ消え去った。