その日の放課後ー


僕はユミと屋上に居た。


「ねぇ、マサシ?
聞きたい事、あるんだけど、聞いたら怒るかもしれなくって。」

青色の空にふわふわの雲が浮かぶ晴れの日。
肩を並べ、温かい地面に座る。

「感情無いから、怒れないしね。言ってみたら。」

「う〜ん。でも、絶対怒るの!だから聞くのヤなのに
気になるの〜。」
体育座りで膝に顔を埋める。

「言いなよ。怒らない。」

「ん〜。
じゃぁ、、、、。」
顔をあげて僕を見つめ

「、、。か、彼女っ、、って、、居た?
ぁぁあっ聞いちゃった!ダメだ!やっぱ、ダメだよ!」
頭を掻き回す。




「、、、、。」

「っはっ!?怒った??ごめん。」
僕の手を取り顔をまじまじ観察する。

「いや、、、。怒るとか無いから。

あ、あと、彼女、、、居ない。 」


「居ないんだぁ!
よし!なら、よし!!」

急に立ち上がり空へ向けガッツポーズを取る。

「でも。欲しくも無いよ。」


ユミの顔が一瞬で曇る。

「な、んで?」

こちらを見ようとしない。

「、、、。
付き合う意味も分からない。

、、、愛する感情も無い、、から。」

心が何故か重たくなった。