「おっはよん!マサシくん!
昨日のアレ見ました?アレ!」

お決まり、朝からタケルのクネクネタイム。

「アレって何。分かん無いよ。」

「ほよ〜!それはちょっと、興味あるカンジでぇすねぇ?」
顔と顔の距離、約30センチ。

「近い。うざい。」

「近くに、でーっかい、観覧車ができるんだよぉ!
そこにぃ、俺はぁ、ユミちゃんを連れていく訳ですよ!」

空中椅子に腰掛け、妄想ユミちゃんと観覧車デート中。

「興味ない。知らん。」

「俺の幸せ分けてやるからさっ! 妬くなよぉ?」
妄想ユミ様と妄想ハグ中、、。


吞気な奴。

「妬かん。 じゃ。」
妄想族は放って置くとして。




僕は幸せなんて

要らない。 求めてはいけ無いんだ。



駄目なんだ。 きっと。


「あ、マサシ、おはよ〜?」
現実ユミ様登場?

「おはよ。」

「なんか落ちてるカンジ?
何かあったの?」

大きな瞳で除き込む。

不意に目線を外し
「何でも無いから。」

ユミには心配掛けたくない。

「!照れた!
1照れゲットだね?今日は何照れ集めれるでしょうか!」

「1照れ、、、。」

気がつけばユミも僕の顔色が読めるようになっていてー



人間が嫌いな筈の僕が


気を許してしまうなんて。