「・・俊?」

「愛璃!大丈夫か。」

 そういって私に近づいて来る。

 私は一瞬「珪かも・・」なんて期待してしまった。

「おい!お前愛璃に何しようとした!」

 俊が瑳柚嘉ちゃんに聞くと・・・

 ポッケからさっき出そうとしてたものを取り出した。

 私達はそれを見て唖然とした。

「・・瑳柚嘉ちゃん・・それって・・。」

「え?普通の肉まんです。」

 ・・どういうことだ?

「私はただ愛璃先輩と斗馬先輩と梨恵先輩と仲良くしたかっただけです。」

「でもさっき永遠に寝てればいいのにって。」

「あぁ~。それはちょっと強がっちゃって。
私梨恵先輩とライバルだけど仲良くしたくって・・
乱暴されると思いました? ちょっと不安にさせようと思って。」

 そういってテヘ?と可愛く言う瑳柚嘉ちゃん。

 幸也が大げさに言っただけ?

「もう・・びっくりした~」

 そういって私が安心すると

「でも愛璃先輩?私の姉が恨んでるのは確かなんです。」

 え??

「では・・おさがわせしてすみません。今度お茶してください☆」

 そういってどっか言ってしまった。

「もう・・・。一体どうなってたんだ?」

 そう言う斗馬。

「怖かった・・」

 震える梨恵

「びびらせんなよな・・。」

 そういって私の方を向く俊

 ・・・心配してきてくれたんだね?

「ありがとう」

「別に」

 照れくさそうに向こうを向いた。