「あれ?」
アルミナの姿を確認して少女はちょっと驚いたように瞳を丸くした。
反対に、アルミナはその瞳を見て少したじろいだ。
「紅い、瞳……!」
その少女は銀の髪だけでなく、紅い瞳まで持っていた。
「て、帝国の人間じゃないわね?」
アルミナは少女を警戒しながらそう訊ねた。
「そうだよ。もっとも、王国でもなかなかいないらしいけどね」
少女はあっけらかんとそう言って目を細めた。
――笑った!
アルミナはびっくりして言葉を失う。
美しい笑みだ。まるで天使のよう……。
そこまで考えてアルミナははっとした。
「なんで幻魔の民なんかといたのよ?」
「幻魔の民?あの男のこと?そういえば珍しい髪色だったね。その民族特有の髪色だったりするの?」
珍しい髪色?貴方だけには言われたくない、とアルミナは思う。
髪の色に銀色があるなんて聞いたことがない。
むすっとするアルミナを後目に少女は続ける。
「まあいいや。もう済んだことだしね。私の名前はルナ。あちらさんの同族の貴女の名前はなんて言うの?」
アルミナの姿を確認して少女はちょっと驚いたように瞳を丸くした。
反対に、アルミナはその瞳を見て少したじろいだ。
「紅い、瞳……!」
その少女は銀の髪だけでなく、紅い瞳まで持っていた。
「て、帝国の人間じゃないわね?」
アルミナは少女を警戒しながらそう訊ねた。
「そうだよ。もっとも、王国でもなかなかいないらしいけどね」
少女はあっけらかんとそう言って目を細めた。
――笑った!
アルミナはびっくりして言葉を失う。
美しい笑みだ。まるで天使のよう……。
そこまで考えてアルミナははっとした。
「なんで幻魔の民なんかといたのよ?」
「幻魔の民?あの男のこと?そういえば珍しい髪色だったね。その民族特有の髪色だったりするの?」
珍しい髪色?貴方だけには言われたくない、とアルミナは思う。
髪の色に銀色があるなんて聞いたことがない。
むすっとするアルミナを後目に少女は続ける。
「まあいいや。もう済んだことだしね。私の名前はルナ。あちらさんの同族の貴女の名前はなんて言うの?」


