あたしの心には、日向先生という勝手に作られた …強い王子様がいたから 「んもーセンセー面白くないの」 フンと鼻をならし、光汰君は立ちあがり腕を組んだ。 「先生に面白さは必要ないですから」 あたしもソファーから立ちあがり、光汰君を見た。 あたしよりも身長が低い光汰君を見下ろす形になる。 「センセー大きー!」 必死に背伸びし、あたしにあわせようとする。 そんなあたしも背伸びして追い越されないようにした。