オオカミ達と甘い時間






「センセーみっけ☆」





陽気な声とともに、ぎゅっと温もりを感じた。




「こ…光汰君!?」



音もたてず、突然現れた光汰君は、うつぶせのあたしの上にかぶさる状態だった。



軽い光汰君は、あたしの上に乗っていても我慢出来た。




「えへへー…あったかーい」





ち…近いですっ!!



あたしを上から抱きしめていて。



その締め付けがだんだん強くなっていく。




光汰君の吐息を間近で感じる。




「はぁー…」




「…っ!」




あたしは思わず、立ち上がろうとした。



…けど、動けなかった




動く気分じゃなかった。