今度こそ、どうにかごまかさないと… 「…あ、あたしは」 意地悪な笑みを浮かべた光汰君が、こちらを見ている。 「黒城高校2年3組でしたっ…」 バカぁぁぁあああああっ!! こんなの、嘘ってバレバレじゃん!! 自分で言っといて、あたし何考えてんのよ… 真っ赤になる顔を抑えながらそんなことを思っていた。