オオカミ達と甘い時間








さりげなく光汰君から視線をそらし、後ろへ向いた。





…今、光汰君の目を見たままじゃすべて見抜かれると思ったから





…確信されると思ったからであって。






「センセーのこと、話しただけだよ?」







それは、全部わかっているようで。







「でしょ?」




あたしを攻め立てる言葉に何も答えられない。




光汰君はあたしの目の前に回り込み、自分の唇に人差し指を当てた。





その甘い顔にそのポーズは


…ヤバイよ




嘘がつけなくなる。