「違うよ。センセーの秘密」 「……あたしの秘密…?」 ″秘密″という言葉に、反応する。 それから何も言わないあたしと光汰君の間に、はりつめた空気が流れる。 あたしの秘密って、まさか…!? 今日あった悪夢を思い出し、ゾクリとする。 その時もなお、光汰君はあたしを見つめる。 あたしだけに向けられる視線には、不思議と何も感じなくて。