すべて読み終わった後、あたしはまじまじと光汰君を見つめる。 「ん?どうしたのセンセー?」 …さっきまでの声はどこへやら ちゃっかりあたしの隣に座っている。 「ホントに、気持ち悪いの…?」 光汰君から渡された紙には、確かにそう書いてある。 見てる限り、全然見えないんだけど… 「うん!僕気持ち悪いのっ」 そう無邪気な笑顔で話す光汰君に、疑いの視線を向ける。 いや、そう言ってる時点で怪しいから。