30分ほどして、日向先生が職員室に帰ってきた。 あたしは思わず立ち上がる。 「日向先生!」 席につき、椅子に掛けてあった黒スーツを着る。 「すいません、天宮先生。ちゃんと注意してきましたから、保健室戻っていいですよ」 日向先生にだったら、従うのね。 あの生意気男子達。 「あ、すいません!ありがとうございます!!」 ここにいたいのは山々なんだけど、まだやることがある。 保健室の掃除して、資料に目を通して… たくさんあるってことは確か。 一旦、職員室を去った。