なんだったんだろうか… 考える間もなくあたしは笑顔を硬直させ、職員室に響く声で言った。 「…改めまして、新人保健医の天宮緋月です。よろしくお願いします!」 3秒ほどの沈黙が続く。 すると一つの拍手があがった。 その拍手を気に、地味眼鏡や他の先生の拍手が出てきた。 「これからよろしくお願いします!!」 あたしはお辞儀をして、拍手してくれた人のほうけ目線を向けた。 …カッコイイっ!! 思わず、唾を飲み込んだ。 目をキラキラさせて見つめる。 その男性は微笑み、手招きをした。