オオカミ達と甘い時間






ガラッとドアを開ければ、ここでも視線が集中する。






やっぱ、男ばっかだ…





こんなとこに女子高生のあたしをほおりこんで、楽しいかね?お父さん…






ふと我にかえれば、まだ視線が集まっていた。




急に恥ずかしくなって。




「あ、えと、あたしっ…」





「天宮緋月さん、ですよね」




「は、はいっ!その通りですっ」





笑顔をつくり、声の主へ振り向けば





…目の前には地味な眼鏡男子





決めたー!というように眼鏡を上げる。





これは、あれだな。



マンガでいう学級委員長的な?



地味眼鏡はそれだけ言って自分の机に戻って行く。