「一緒に行こうぜ!」


「うん!」




せっかく誘ってくれるのに、私が勝手に気まずい雰囲気を出してしまい、無言になる。





私は緊張して、あんまり上手く話せないし、
かといって、おしゃべりなタカヤとの沈黙は慣れない。



「…あ、タカヤジャージ似合うね!」


沈黙に耐えきれなかった私は思わず、話しかけた。



「あーそれよく言われんだよなー!

でもさ、ジャージ似合うって、喜んでいいのかよくわかんなくねぇ?
まぁ、俺は褒め言葉として受け取っておくんだけどさっ!!」



もちろん褒め言葉だ。


「なんかハルのジャージ姿は、新鮮だなー

あんまり見る機会、ないし!」


話しかけると全然会話が途切れなかった。

気まずいなんて思ったけど、

私が気にしているだけだからだったのか。


って、

そんなに新鮮なのか、マジマジと私を見てくる。


「は、恥ずかしいから止めてよ!」



「えーいいじゃん」


顔をそらすが、タカヤの顔もついてくる。

本気で顔が熱くなってくる。



「照れてるー!照れてるハルも新鮮かもー!なんてーははっ」



「本当、やめて…。」



マジで照れるんだってっ!!!