「こっちは気を使って一週間前に配ってやってんのに、やってないんじゃ意味ねぇな!!
まぁ俺が教えてやる!なんてったって数学教師だからな!」
キラーンって効果音が最適だろうか。
おまけに、周りにはキラキラの星。
そして、なんだこのドヤ顔。
ドヤ顔がかっこいいやついるか?
まじ羨ましいぜ……。
「でも!!まず状況説明しろ。」
「は?」
「『は?』じゃねぇよ。
なんで中島寝てんの?」
と起こさないようにコソコソ。
「体育祭でやるソフト教える事になってんだけど寝ちゃってる」
「ソフト……?」
………ハルってまだ壱生のこと好きなのかな。
好きだったら、今起きたらビックリするんだろうな。
「んー…」
そんなことを思っていた矢先、ハルがゆっくり伸びをしてぼんやりと目を開いていく。

