「ねぇタカヤ。タカヤは好きな人いる?」 「いるよ。」 なんの躊躇いもなく即答するタカヤ。 「片思い?」 「あぁ。」 「叶いそう?」 私がその質問をすると、タカヤはちょっと笑って首を横に振った。 「わたしね、先生に告白したの……。」 タカヤは、うんと頷いて静かに聞いてくれていた。 「もちろんダメだったけどね。だけどね……本当に好きだったんだ。」 思わず、涙がこぼれた。