桜の葉

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「…この間は、本当にごめんなさいっ!」


葉は、バッと頭を下げた。



「ねぇちゃんを、危ない目に遭わせたのは、オレのせいだから。」


頭を下げたまま、葉は続ける。



「オレ……ちゃんと、アイツらとは縁を切った。……ねぇちゃんを、守れなくて……ごめんなさい。」





最後の言葉は、本当に悔しそうに…葉は話す。

葉のせいなんかじゃないし、それに…





「葉は、ちゃんと守ってくれたじゃない。」



アタシは、葉じゃなくて、葉がくれたチョコレートのブーケを見ながら微笑んだ。

アタシより小さい葉の、何だかちょっと大きく見えた背中は、ちゃんとアタシを守ってくれたじゃない。



「アタシこそ。葉を守れなくて…ごめんなさい。」




葉は、やっと顔を上げた。



「ねぇちゃん。オレ、朔良ねぇちゃんを、もう…ねぇちゃんって呼ばないから!」



……え?


「…どうして?」





アタシは、もぅ…必要ない……?




「オレは。」





葉は、アタシを真っ直ぐに見つめた。




「朔良が好きなんだ。」