「…ほぇ!?」
アタシが、素っ頓狂な声を出すと、葉はまた笑った。
葉の笑顔は、本当に太陽みたいに明るくて眩しい。
「絶対忘れてると思ったんだっ☆ねぇちゃん、去年も忘れてたし。」
そう言って、アタシに、ハイっとプレゼントをくれた。
「ねぇちゃんだけに、見せたかったんだ☆さっきの桜吹雪!昨日見つけたんだよ!」
ニシシッと笑う葉は、ちょっと照れたように後ろを向いた。
「一番最初に、ねぇちゃんにおめでとうって言って、一番最初にプレゼントあげようと思って……夜0時にねぇちゃんの家の前まで行ったんだけど。」
葉の髪が揺れると、また、桜の花びらが空を遊び始めた。
「ねぇちゃんには、この桜も見せたいなって思ったんだ。」
……アタシは、何だか凄く嬉しい気持ちでいっぱいだった。
視線を手元に落とすと、さっき葉がくれたブーケと小さな箱。
アタシの両手の中に入ってしまうくらいのブーケは、お菓子で出来ていた。
「それでね!ねぇちゃんがチョコレート好きだから、そのブーケは、俺が作った!」
葉は、笑顔のまま。
アタシは、クシャクシャ顔が歪むのが解った。
「……嬉しい。」
涙腺が、ヤバイ。
この間から、変だ。アタシ。
でも…この涙は違うよね?
アタシは、片手で目を擦る。
涙は、危うい所で、アタシの手の甲に吸い取られた。
「朔良ねぇちゃん。」
急に。
葉は、真面目な顔で、アタシに向き直った。
