桜の葉

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「ちょっとぉッッッ……ッ…葉ッッッ!!どこまで行くのよッッ?」


葉は、アタシの手を引いて、高い場所へ高い場所へと登って行く。


鞄を持って貰ってるけど…
無理!


「葉ッッッ限界~」




ヘタッ。
アタシは、その場にへたり込んだ。


「朔良ねぇちゃん……年寄り…」


「ウルサイッッッ!!仕方ないでしょう!!」



葉は笑って、アタシの傍に腰降ろした。
それから、自分の鞄をガサガサ漁って……



「はい!飲み物」


なんて可愛く笑いながら、アタシにスポーツドリンクを手渡してくる。



アタシは、ありがとうと言いながら、それを受け取った。


「ねぇ。どこまで行くの?」


コク。
一口飲んだスポーツドリンクは、少し温いけど美味しい。


「もぅすぐ。本当に、直ぐ近くだよぉ?」



覗き込んで来る葉。
薄い茶色の、くりくりした大きな瞳は、何だか知らないけれどキラキラしてる。



「……本当に直ぐなんでしょうね?」


アタシは、一気に半分くらいスポーツドリンクを飲んで、立ち上がった。



「久しぶりの弟とのデートだから、葉の言う事聞いてあげる。」