桜の葉

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走って走って。


オレは見つけた。
ねぇちゃんが、口を塞がれて…車に乗せられそうになってるのを。




体格の良い…大学生くらいの男…。
顔は知ってる。


どうひいき目に見ても、楽しく遊んでる訳ない。
オレは、考える前に、飛び上がっていた。



シュタッと降り立ったオレは、いつもだったら、

『10.0!』

なんて調子に乗るんだけど。
今は、取り敢えず…ねぇちゃんを…コイツらから守らないと!!

ねぇちゃんを後ろに隠して。

オレよりもかなり身長の高い奴らをにらみつけた。





コイツらは……
前から、朔良ねぇちゃんの存在を知っていた。


天然な、美人が居るって……オレのクラスの奴らが騒いでたから。


『あったりまえだよッ★オレのねぇちゃんだしッ!!』

オレは、ねぇちゃんが褒められるのが嬉しくてそう答えてたけど……
もしかしたら、良くなかったのかもしれないって…今更思った。



コイツらと、一緒にバイクで遊んだ時…紹介しろって煩かったけど……オレは、首を横に振った。


でもそれは、オレが嫌だったから。


クラスメイトが騒ぐのと違う気がしたから……





オレは、ねぇちゃんを独り占めしたかっただけなんだ。



……オレ。


ガキだ…。




だから…ねぇちゃんが今、こんなコトになってるのは、オレのせいなんだ。


絶対に、朔良ねぇちゃんには何もさせないッッッ!!!





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