桜の葉

光に逢いたい。
逢いたい。

逢いたいよ……。


光のバカ。
光のバカバカバカ…。




アタシは……
多分…心細かったんだと思う。

…ずっと。
ずっと…。


当たり前に隣に居たのに、隣を見たら誰も居なくて。

笑顔もなくて。


何も要らないから。
ただ…傍に、光が居てくれれば…


アタシは、それだけで良かった。


「……何でアタシ…泣いてるんだろ。」


急に、アタシは可笑しくなった。
葉は、別に死ぬ訳じゃないのに。

「葉……ごめんね。」


アタシはバカだ。
葉に守られた事で、喜ぶどころか……淋しい気持ちになっているなんて。


「…葉も、成長したんだね。」


アタシは、まだ眼を覚まさない葉の髪をサラっと撫でた。


アタシは、光が居なくなってから……全然成長してない。


光が居なくなった後に…空いていたアタシの手を…葉が埋めてくれた。




アタシは、葉を守ってるつもりで。
葉の存在に支えられてた事に今頃気付く。



葉の明るい笑顔に。
アタシを、必要としてくれる存在が居る事に。




「もぅ……アタシは、必要なくなるかな。」