桜の葉

「ぁ……えぇっと…」


顔は見た事ある。
良く、葉と一緒に居る男の子だ。


「亮介っすよ!」


癖のある茶髪のその子は、何だかガラの悪い数人の人達と一緒だ。



「何してるんすかぁ?学校サボりすか?」



「おい。亮介!誰よ?それ。」
「か~わいいじゃん?」


アタシが答える前に、亮介の後ろに居た奴らがニヤニヤしながらアタシに近づいた。

アタシは、ゆっくり立ち上がる。



関わりたくない。


アタシは、スカートに付いた砂を払った。



「葉の、お姉さんっす!」

亮介は、ニコヤカにそう言う。


「葉の?へ~…姉弟揃って顔の出来が違うんだ?」

「ねぇねぇ。名前はぁ?」
「俺らと遊ばない?」




……アタシ。
こういう馬鹿ってキライ。


欝陶しく纏わり付いてくる男達に、アタシは一瞬冷たい視線を送る。



「遊ばない。」


キッパリと、アタシは言い切った。

なのに。



「マジ!?じゃあ行こうぜ!」


なんて言いながら、アタシの肩には男の手が回される。

…日本語通じないのか…?




アタシは、軽くその手を払う。



「気安く触らないでくれる?」

……アタシがこういう奴らがキライな理由は。


「わぁお!良い女~!!」
「マジ可愛いし!」


会話が成り立たないコト。




意味わかんない。
勉強しろよ。



アタシは、そいつらを無視して、歩き出した。


サクサク。
砂の音。



その音が、急に大きくなって……


「ッッッ!?」




アタシは口を塞がれた。
後ろから、羽交い締めにされてる感じ。


アタシは、足だけバタバタさせて抵抗したんだけど…


男達に、抱えられるように引きずられてしまった…。