桜の葉

トボトボ。
そんな言葉が似合う足取りなアタシ。




『アンタ見てると腹立つ』
『アンタは、光君しか見てない』



美都の言葉が、何度も何度も繰り返し頭を回る。




「ぁぁぁ。」

アタシは、溜息をついた。

そうだよね。
もうそろそろ……光ばっかり……想ってちゃいけないんだよね。


曇り空。
今日は太陽がない。


「太陽……出てこい。」

アタシは、無意識に、砂浜にたどり着いた。




………光に、『好きだよ』って言えてたら……
アタシは、前に進めてたのかな。

好きって…ホント…なんだろ。



アタシは、砂浜に腰を降ろした。
少し冷たい風が頬を撫でて行く。

何でアタシは……
もぅこの世に居ない人が好きなんだろう。



……葉は……。
やっぱり、寂しいのかな。

アタシのせい?



アタシが、光ばっかりだから?
光を忘れなきゃ、ダメなの?



忘れたくないよ。
忘れられないよ。


いつまで経っても……悔しさしかないよ。


光を連れ去った悪魔を、アタシが殺してやりたい。





アタシは、無意識に砂を片手で掴んで、サラサラと指の間から落とした。


そんな時。



「あれっ?!葉のお姉さんっ!?」


大きな声でそう言われて。
アタシは、振り返った。