高校生活で過ごす二度目の秋がきた。
春に美雪が転校し、それから何ヶ月かして純太郎と美雪は別れたらしい。
理由は、なかなか会えない環境と、その寂しさから美雪が新たな恋人を作ったことにあった。

純太郎は変わってしまった。
遼祐ともつるまなくなり、次第に距離がはなれていった。

一方で、遼祐とさくらの恋は順調だった。
泣いて、笑って、どんな時間も二人で共有していた。
毎晩の電話も欠かさずした。
明日晴れるといいね、なんてどうでもいいことでも、互いの声が聞こえれば、二人は満足だった。


遼祐はさくらと順風満帆に、純太郎は不良仲間達と…
遼祐と純太郎は別の方向に歩き始め、徐々に溝は深まっていった。