「ずばり聞くけど、みちるちゃん、彼の指でイキそうになったでしょ?」

「…!ゴホゴホ!」

みちるは紅茶を吹き出した。

「やっぱりね。」

京子は全く動じず、みちるが吹き出した紅茶をふきんで拭きながら続けた。

「そりゃあ、止められないと思うよ。
大好きな彼女が、自分の指だけでイキそうになってる。
そこに、やめてだなんて頼りなげに言われたらさ、自分が男だったら止めれると思う?」

「…」

「むしろ、理性が飛んじゃうと思うよ。彼、まだ10代の男の子だよ?それに、初体験なんてドラマみたいにロマンチックじゃないよ…。」

「京子さん?」

「自分のこと思いだしちゃって…。」

京子が苦笑いして、自分の初体験の話しをはじめた。