気づくと、みちるは自分の部屋で、ベッドの上に横たわっていた。

どうやって帰ってきたか、途切れ途切れにしか覚えていない。

―…あれ、わたしの部屋?―

部屋は真っ暗だ。

―いま何時だろう?―

電気をつけようと、起き上がろうとした時、痛みが走った。

「痛っ…」

下着を、おそるおそる下げると、赤い斑点がついていた。

「うそ…」

急いで風呂場に行き、シャワーを浴びながら、石鹸で体と下着をゴシゴシとこすった。

「おちて、おちてよ…!」

さっきまでの苦痛の時間が蘇りそうになったので、大声で叫んだ。