俺の精一杯の言葉。



なぁ、紫乃。



俺の言葉ってお前に届かないのか?





「冗談でしょう?

あなたはあたしをからかってるだけなことくらいわかってるわ」



「そっか」



「え?」



「冗談か~」





思ってたよりも、つらい。



俺の言葉はなにひとつ届いてなかったってことかよ。





「? ねぇ…」



「あ、ミルクティー買ったんだ。

勉強教えてくれたお礼!

さんきゅーな!」



「え、ええ」



「じゃぁなっ」





カバンを持って教室を出る。



あーあ、俺的に今のは精一杯の告白だったんだけどなぁ。



辛いや。



やっぱり紫乃と俺は相容れないのかな。