「遠藤先生、可哀想でしょう?」



「遠藤ちゃんのためかよ~」





そりゃそーだ。



紫乃が俺のために教えてくれるハズなかったんだ。


……トホホ





「ほら、どこからわからないの?」



「最初から」



「……殴るわよ?」



「紫乃酷すぎだって!」



「遠藤先生が怒るのもわかるわ」



「んだよー

やる気になってるヤツになんてことゆーんだよ」



「あなたはやる気になるのが遅いの」





紫乃のゆってることは間違ってねーけど、いちいち傷付くよな。



仕方なく数学のプリントに視線を移す。



ん?



なんだこれ。